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ささやかな願い

Delphinium

触れようとすれば

どこかへ行ってしまいそうな気がして

澄んだ瞳を見つめて 気持ちを伝えたくても


まぶしい日差しに照らされて

君は笑っていた

でも もう気付いていた

夏が過ぎれば 思い出に変わることに


振り返る記憶と 懐しい景色

立ち止まると木々のざわめきが

聞こえてくる 夕暮れ時

手をつないで歩いたこの道


手のひらの Delphinium

この場所で交わした約束


心地よい風に吹かれながら

君は笑っていた

でも まだ知らなかった

時が過ぎれば 切なさに変わることを



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