川沿いに咲く 白い花の匂い
駐輪場に止めてた 自転車に乗り
ペダルを踏み出すと 少し冷たい春の風が
やわらかく 頬を撫でていく
光は少しだけ 透き通って揺れて
世界は薄い膜に 包まれたまま不確かで
思ったより静かに 冬のなごりは続いてる
息を吐きながら 先のことを考える
昨日までの私を 追い越せそうな気がして
始まりと終わりの そのあいだで揺れていた
曖昧な気持ちのまま かきあげた髪を束ねて
もう一度
変わっていく予感を 春の風が知らせている
息を吐きながら 先のことを考える
昨日までの私を 追い越してゆけるように
橋の向こうの街は まだぼんやりしたまま
未来は自分で 漕ぎ出すものなんだと
少しだけ分かった そんな気がして