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君の言葉
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あの夏の光

君がいた場所

コートの脇に置かれたペットボトル

約束している 誰かを待つように

君は 通りすぎる景色を眺めていた


信号が変わるのを待つあいだ

向こうにあるテニスコートから

ボールを打ち返す音が聞こえて


遠くで笑う子供たちの声

芝生の上を風は流れている


さっきまで君がいた場所に

いまはもう誰もいない


ベンチの足元には枯葉が散り

過ぎていった時間だけが

ただそこに取り残されていた



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