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エッセイ:Unthreading という方法。(2026.04.01)
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さよならも言わないまま

エッセイ:「糸を解く」

糸井重里さんの「今日のダーリン」(ほぼ日)を読んで、考えたこと・雑感を書く。


糸井さんは社内ゲームで「ミスター・ボリュームゾーン」と呼ばれているらしい。

多数派が選ぶ数字をいつも選んでしまう。

でもその「自然に多数が考えることを考えてしまう」感覚のどこかに、

仕事の秘密が隠れているかもしれない、と。


これを読んで思ったのは、Xのアルゴリズムが編み上げるTLこそ、

巨大な「ボリュームゾーン」なのではないか、ということ。


広告記事もバズ投稿もトレンドも、多数の関心が自然と集まる場所にアルゴリズムが

糸を張って織り上げた織物。 ぼくらは毎日、その織物の上を歩いている。


ぼくがXでやっていること——

気になる記事や広告をリポストし、並置し、突き合わせて相対化し、

そこから現代社会の問いを引き出そうとすること——

に名前がなかった。


sampling、typing(typology)、researchという語が近いと感じてきたけれど、

どれも部分しか捉えない。


考えた末に辿り着いた造語が unthreading。糸(thread)を解く(un-)こと。


アルゴリズムが編んだ織物の糸を一本ずつ引き抜いて、なぜこう編まれているのかを見る行為。

SNSのスレッドを解体し、そこに織り込まれた不可視の力学を露わにすること。

糸井さんの名前に掛けたわけではないけれど、😅



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